これは実際に起こった話なのか、それともフェイクニュースなのか・・・
2023年3月2日アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク市が、カイラサ合衆国と姉妹都市の提携を結びました。
ところが数日後、ニューアーク市議会は、姉妹都市の契約を取り消すことに・・・
その理由は、実は“カイラサ合衆国”という国は存在しない事がわかったから。市民→「ググらなかったの?」ニューアーク市議会→「だって国連にも参加してたんだよ」・・・←多分今ここ食料はもちろん、教育や医療も無償提供している国家・カイラサ合衆国は本当に存在しないのでしょうか?
カイラサ合衆国の場所や、国家代表について見ていきたいと思います。
出典・Google マップ
南米エクアドル沖の島を購入して新しい国家を作ったとしているが、海外のメディアによると、代表は、詐欺師の男。
FNNプライムオンライン
南米エクアドル沖の島というと、ガラパゴス諸島がありますね。
出典・Googleマップ
ガラパゴス諸島は、13の大きな島と6つの小さな島があり、名前のついている島は岩礁を含めて234に上ります。
カイラサは合衆国を名乗るくらいですが、このガラパゴス諸島にはカイラサ合衆国と思しき島は見当たりませんでした。
エクアドルからガラパゴス諸島まではおおよそ1000km離れていますし、その島々のほとんどはエクアドルの領地ですが、
ガラパゴス諸島の島を購入したのであれば、「エクアドルの沖の島」という回りくどい言い方もしない気がします。
何より、食料・医療・教育が無償で提供されるというカイラサ合衆国。そんな国が実在するなら人口の約4割(おおよそ680万人)が貧困状態にあると言われているエクアドルからの移民が後を立たないのではないでしょうか・・・
ちなみに、Googleマップで『カイラサ合衆国』を検索したところ、秋田県の『カラオケ合衆国』が出てきてしまいました。
出典・FNNオンライン
堂々、ニューアーク市との姉妹都市協定に挑んだカイラサ合衆国の代表団。
ヴィジャヤプリヤ・ニトヤナンダ終身国連大使(終身国連大使は自称)はとても美人で、国家を代表する人もフレッシュな印象。
頭にはインド男性によく見られるターバンを巻き、おでこにあしらわれたビジューも印象的です。民族衣装らしきものは色合いすらもかなりのファッショニスタです。金色が国家の象徴らしいカイラサ合衆国ではパスポートも金色なんだとか!食・教育・医療の心配がいらないだけでなく、おしゃれでもなんだか最先端な感じ。
存在を国連に否定されたカイラサ合衆国ですが、実在すると主張する人々がいるその国にカメラが潜入してみてほしいと思うのは私だけでしょうか・・・
国連はその存在を認めないとしましたが、国連が国家として認めていない段階なだけで、カイラサ合衆国の人たちは実在すると主張するのですから実在するのでしょう。
出典・月刊ムー
「カイラサ合衆国」の建国者にして国家元首とされるのは、自ら“神人”を名乗る宗教指導者ニトヤナンダ・パラマシヴァム。1977年(1878年との説も)にインドのティルヴァンナーマライに生まれたニトヤナンダは、12歳で強烈なスピリチュアル体験を経て、22歳で完全に悟りを開き、24歳からヒンドゥー教の導師として本格的な布教活動を開始。すぐに信徒・弟子を増やすと、その翌年にはアシュラム(修道院)まで建設するほどの成長を遂げたという。
月刊ムー
ティルヴァンナーマライは広大なインドの中でも地図で見ると下の方に位置します。インドには自らを『神』と名乗る人は少なくない印象ですね。12歳で強烈なスピリチュアル体験を経た・・・
強烈なスピリチュアル体験とはどのようなものか、経験したという人々の体験談によると、
「瞑想中に雷に打たれたような感覚を受けた」「ヨガの最中に光に包まれた」
「自分や置かれている環境、地球すらも見下ろす場所へ意識だけが行った」
「宇宙のパワーを感じた」
「神のような姿が見えて、啓示を受けた」
などなど・・・
ニトヤナンダは、12歳でこれらに近しい体験をしたんでしょうね。
実は日本でもこれらの体験を簡単にできると謳うきな臭い界隈があります・・・むやみに悟りを開くより今日を楽しく生きた方が良さそうです。
出典・YouTube
月刊ムーによると、Wikipediaから引用した画像がいくつか転載されていますが、どの国のWikipediaに載っていたのかわかりませんでした。カイラサ合衆国は2019年に建国エクアドルの沖の島を購入し、そこを自らの国としています。それは例えばアシュラム建設→お店を開いたよ!カイラサ合衆国建国→会社になったよ!・・・と、宗教家として成功したという事のように聞こえます。
12歳で強烈なスピリチュアル体験をし、22歳で悟りを開きヒンドゥー教の導師として活動し、23歳でアシュラムを建設。
推定42歳で独立国家まで建国してしまったニトヤナンダは、2010年に信者の女性への性暴力や、子供の誘拐などの罪に問われ裁判前に姿を消したそうです。
(ちなみにニトヤナンダの推定年齢は2023年現在145歳という中途半端な説があります。設定に関してはもう少しデーモン閣下を見習ってほしいですね。)
しかし、宗教色の濃いカイラサ共和国を国連は架空の国として、その発言を無視するようにと忠告したそうですが、ニトヤナンダの出生地であり、犯罪を疑われ逃げてる国の政府。すなわちインド政府はこの件についてはまだコメントしていないそう・・・
逃亡犯で詐欺師と言われるニトヤナンダですが、カイラサ側は真逆の主張をしています。
これまでに彼らは70件の暗殺未遂、250件の性的暴行、120件の冤罪、17,000時間を超えるヘイトクライム(ネット)、25,000を超える攻撃的記事(紙面)によって10年以上にわたり迫害されてきたと主張。さらにニトヤナンダへの攻撃はヒンドゥー教そのものへの攻撃とみなすと宣言している。
月刊ムー
夢の国『カイラサ合衆国』その代表ニトヤナンダは命の危険にさらされていたんですね。70回の暗殺を未遂に終わらせてるなんて、一体どんなSPがついているのでしょうか?冤罪や、ヘイトにもかなり耐えてきたようです。
ちなみにこの記事はヘイトのつもりはありませんので悪しからず。
第一報はフェイクニュースかな?と思うほど奇妙なニュースでしたね。食・医療・教育が無償の国なら、その国家運営モデルを知りたいものですね。建国から4年で大々的に国連に無視された『カイラサ合衆国』
ここでは夢の国が人知れず誕生していて、米国のニューアーク市と姉妹都市協定を結ぼうとしただけの平和なニュースについて深掘りしてみました。
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