安部元内閣総理大臣は家系図が広がれば広がるほど、物凄い政治家一家なのは皆さんもご存じのところです。弟で、防衛大臣の岸信夫さんも、よく似たお顔立ちですが、なぜ苗字が違うのでしょうか?そこには大変複雑で、やんごとなき事情がありました。ここでは、なぜ弟と苗字が違うのかを中心に、
父である安倍晋太郎さんの死因などについても見ていきたいと思います。
https://all-souzoku.com/560/
家系図を見るとわかりやすいのですが、岸信介・第56・57代内閣総理大臣は母方の祖父にあたります。
家系図には載っていませんが、安倍晋三氏の母・洋子さんには兄がいます。(母・洋子さんは94歳現在ご存命です)
岸信介氏の長男、岸信和氏と妻・仲子さんには実子がいません。
岸信和氏は幼少期に急性灰白髄炎を患い子供を持つことも政治を目指すこともできないと言う事情があったからだそうです。
(一般に小児麻痺と言われる現在はポリオワクチンで回避できるものですが、症状は軽微なことも多いですが様々です。)そこで安部家の三男として生まれた岸信夫防衛省は、生後間もなく岸信和夫妻の元に養子に出されます。岸信夫防衛相は、自分が養子に出された事実を大学進学のために戸籍謄本を取り寄せるまで知らなかったそうです。かなり驚いたのか、腑に落ちたのかはご本人のみぞ知るところですね。それでも、松濤幼稚園から、慶應義塾幼稚舎、大学は慶應義塾大学経済学部を経て、卒業後は政治進出するまで、21年間も住友商事で商社マンとして駆け回るという、見事な経歴はさすがですね。最近は体調も不安な岸防衛相、ショックからか車椅子で記者会見に臨んだ姿が印象的でした。
お体に気をつけて頑張ってほしいですね。何より防衛相ですから・・・
Amazon
岸信介氏の弟は佐藤栄作・第61代内閣総理大臣です。
佐藤栄作氏は核三原則を唱えたことでも有名ですね。『核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず』
兄弟なのに、また苗字が違いますね・・・
実は佐藤姓は母方の苗字です。岸信介氏は祖父に大変可愛がられたそうです。岡山医学専門学校で教授をしていた祖父・佐藤松介氏がいる岡山で小学校と、中学校に通います。中学2年生の時に学費を工面していた祖父が肺炎のため急逝し、出生地の山口県に戻り、婿養子だった父の実家、岸家の養子に入る事となります。今でこそあまり聞くことがないですが、昔は養子縁組は本当に多かったんですね。
話は戻りますが、岸信介氏もかなりの勤勉家で、東京帝国大学法学部の入試ではドイツ語のみの筆記試験で合格したという逸話もあります。
戦後1945年にはA級戦犯被疑者となり、3年半勾留されますが不起訴で終わっています。総理大臣としての在職期間は1957年(昭和32年)2月25日から473日間。
1960年、岸信介氏64歳の時には右翼の襲撃に遭い、登山ナイフで左大腿部を刺されましたが、命に別状はありませんでした。
『悲運のプリンス』との異名を持つ安倍晋太郎氏は、志なかばで病に臥してしまいました。安倍晋太郎氏は生後間も無く両親が離婚により、母親の顔を知らないまま育ちます。政治の世界に入ったのは(1956年)若干27歳の時、義父の岸信介氏が外務相になった時、当時勤務していた毎日新聞社を退社し秘書官として入りました。その後1958年には早くも衆議院議員に当選。政治生活を長きに渡り努め、内閣総理大臣まであと一歩のところで病死してしまいます。(享年67歳)命を落とすに至った病について調べてみましたが、病死以外の記述が見当たりません。少し思い当たるとすれば、安倍晋太郎氏が亡くなった1991年当初、癌は本人告知されていませんでした。癌は若いほど進行が早いとも言われる病で、30年前とはいえ、今ほど医療は進んでいません。なので、癌で亡くなった可能性もあります。他には、「腸が悪かった」との報道が当時あったようです。腸といえば、安倍晋三氏も悩まされた『潰瘍性大腸炎』も気になります。この病名も30年前には存在していません。難病法が施行されたのも2015年1月から。結構最近なんですね。
難病で、治療も難しかったことから病死と言う、ざっくりした表現になった可能性もあります。
president.jp
奥様の昭恵夫人も森永製菓創業一家のご出身なのは有名ですね。さらに広げた家系図を見ていくと、歴代総理大臣ってみんな親戚なんじゃないの?と思うほど錚々たる顔ぶれが並びます。安倍晋三氏は、お父様の安倍晋太郎氏も長きに渡り政治家を務め中曽根内閣ではその手腕を発揮するも、内閣総理大臣一歩手前で病気によりお亡くなりになられています。また、政治家ではなくとも、安倍晋三氏の兄は三菱商事パッケージング代表取締役社長を務め、70歳になった現在も三菱商事パッケージングでは非常勤顧問と、ヤマエ久野(日本の食糧関連大手)取締役監査等委員を兼任しています。
ここでは、安倍晋三氏と岸信夫氏の苗字がなぜ違うのかについて書いてみました。家系図は更に過去に遡ると、歴史の教科書に出てくる壮々たる面々が浮き出てきます。
安倍晋三氏は、生まれ持ってのプリンスのようですね。
恵まれた環境に生まれて、その代わり日本の代表を務める・・・ちょっと想像がつかない人生ですね。
心よりお悔やみ申し上げます。
安倍晋三 家系図 岸防衛相 政治一家 昭恵夫人 死因
error: Content is protected !!