令和の日本に志高く、細々と運営していた貴重な博物館『目黒寄生虫館』にあのビルゲイツ氏が訪れたことで注目が集まっています。寄生虫・・・ちょっと怖いもの見たさの様になってしまいますが、個人的には小児科勤務時に、ジップロックに入ったサナダムシを電子カルテに取り込んだことがあるので、馴染み深い??
今回は、目黒寄生虫館への寄付の方法と、あのビルゲイツさんも入手したグッズをご紹介したいと思います。
I’m at my happiest when I’m learning – no matter how gross the subject matter. Today, I experienced the Meguro Parasitological Museum in Tokyo, and saw what is believed to be the world’s longest tapeworm. 10/10 would visit again. pic.twitter.com/pMsHSswSBM
— Bill Gates (@BillGates) August 19, 2022
「私は学ぶ時に幸せを感じます。それはどんなに気持ちが悪いものにでも興味を持って学ぶ。今日は東京の目黒寄生虫館へ行きました。世界最長のサナダムシらしいものを見ました。
10月10日にまた来ます。or 100%また来ます
ん・・・なんと、もし私の拙い翻訳があっていれば、10月に目黒寄生虫館に、ビルゲイツ氏再訪の可能性があります!!
亀谷了(がめいさとる)さんは1909年(明治42年)生まれ。長崎医科大学出身の生物学者です。岐阜県出身で、山口高校、長崎医科大学、そして満州へ1947年に帰国の翌年目黒に内科小児科を開業しています。2002年に93歳でその生涯を閉じました。目黒寄生虫館は、1953年に創設されましたが、当初は博物館ではなく、研究所として創設されました。病気の根源、生体の研究に着手する中で感染症として予防できるはずなのに蔓延する寄生虫に目をつけたのでしょうね。予防医学の礎とも言えますね。
その功績は、1976年には紫綬褒章、1987年には勲三等瑞宝章受章。寄生虫学の世界的権威と言われています。
現在でも、世界では寄生虫による病気はなくなっていません。今や世界に向けてさらなる啓発活動を続けることが必要だと考えています」と説明する。創設者のポリシーを貫いており、「研究・啓発のための博物館であり、亀谷了は『来場者からお金をとってはいけない』と言い続けていましたので、現在も継承しています」と強調する。
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伝染病予防への啓蒙・啓発が目的で、お金を受け取らずにたくさんの人に知ってもらう。
亀谷了氏亡き後も、お孫さんがその意思を受け継いで、なんとか経営しているそうです。
近年はアニサキスに胃壁を破られるかと思うほどの痛みに遭う人も減らないですよね。昔は『ギョウ虫検査』という、カードサイズのシールに描かれた丸い部分を2日間に渡り肛門に貼りつけたものを検査してもらっていました。お腹の中にいる寄生虫は産卵の際、便に産みつけるからだそうですが、現在は衛生環境が良いとの理由で廃止されているそうです。
でも実際はサナダムシの感染は現在でも魚からの感染だけでも年間300件〜500件程はあるそうです。
ゲイツ氏はグッズにはあまり興味を示さないということを事前に聞いていたが、なんと当日にミヤイリガイ(日本住血吸虫の中間宿主で、ゲイツ氏の活動とも関係が深い)のストラップとボールペンを購入した。
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ビルゲイツ氏が購入したストラップはなんと!ミヤイリガイがモチーフとかではなく、ミヤイリガイそのものが封入されたものです。ちなみに、ミヤイリガイは、なかなかの戦闘能力を持ちます。体内に住み着いて血を吸っちゃうらしいです・・・めっちゃ強いみたいです。
製薬メーカー『エーザイ』さんが、詳細を説明していました。
寄生蠕虫(ぜんちゅう)の住血吸虫を病原体とし、川などの淡水に生息するある種の巻貝を中間宿主として感染します。病状が進行すると下痢や血便などを引き起こし、さらに放置した場合、長期にわたり肝臓などを痛めることとなり、また、特定の臓器にガンを誘発して死に至ることもあります。
エーザイ
グッズにはもちろん、ウイットに富んだTシャツなどもありますが、ビルゲイツさんが選んだストラップは、何より研究上得た標本を使用し、グッズ化しています。そのなんとなくエモい?そして増産はもちろん無理そうなので、結構貴重かもしれませんね。他には寄生虫に関する書籍も豊富です。
公式にオンラインショップもありましたので、気になる方はどうぞ。目黒寄生虫館公式
目黒寄生虫館は、入館料を取らないという亀谷了さんの意志を継ぎ、私財を運用したり寄付を募ったりしているそうですが、今回のビルゲイツさんの来訪効果で、年間目標の500万円にとどいたそうです。それでもこれまでの運営努力や、スタッフが10名ほどいること、今後の運営のことを思ったらそれでいいの?と思う金額です。もちろん寄付なので、寄付した側の税制も優遇されますし、何より『はらのむし通信』ちょっと気になりますね。
はらのむし通信を入手するには寄付しかなさそうです。寄付はこちらでした。https://www.kiseichu.org/donation
10月10日・・・ビルゲイツさん目黒寄生虫館にまた来るのかな?
英語が得意な方!!教えてください(笑)
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