明石と言えばここ数年住みやすい町・子育てしやすい町ランキングでぶっちぎり1位です。立ち退き問題での市議員への『暴言』問題で注目された泉房穂市長はその後辞任するも、市民の支持を得て出直し選挙で圧勝。今回はあらゆる政治から手を引くとの事で、明石市民から悲鳴が上がっています。泉市長の問責決議が行われたのは、市議や市議長に怒鳴ったからではありません。
泉市長が激怒した問責決議に至った理由は一体何なのでしょうか?みていきたいと思います。
泉市長が激怒した『問責決議』に至った理由
飯田伸子市議に対して「問責に賛成したらどうなるか分かっとるんやろな?」と、女性市議に顔を近付けたうえ、3回繰り返したといいます。 さらにもう1人、市議会議長に対しても…。
榎本和夫市議会議長に対して、泉市長:「問責決議なんか出しやがってふざけとるんか。お前ら議員なんか皆(選挙で)落としてやる」
テレ朝ニュース
泉市長に暴言を吐かれたことに対して榎本議長は、「私は何を言われてるのか訳が分からん状態で…。なぜそういう発言されたか理解に苦しむ…。いつまで同じことを繰り返すのかなと」「問責決議なんか出しやがって」と理由が付加されているにもかかわらず、何を言われているのか訳がわからなかったということは、かなり闇が深そうです。
泉市長は記者会見でも、「限界が来てブチギレた」と話しています。
泉市長がブチギレた問責決議に至った理由は、なんだったのでしょうか?
兵庫県の明石市議会は12日、泉房穂(ふさほ)市長に対する問責決議案を可決した。理由として、全市民への5000円分のクーポン配布事業に関し、議会が継続審査を議決したのに専決処分で実施したこと▽大規模工場の緑化義務を緩和する条例に関し、議会の議決後に不適切な理由で再議に付したこと▽川崎重工業の課税額を守秘義務に反してSNS(ネット交流サービス)上に公開したこと――を挙げた。
毎日新聞
❶全市民への5000円クーポン配布の強行実施市議会側→大切な市の予算の使い方において、再度審議したい議会に対し専決処分で強行実施した。
泉市長側→市民ファースト
❷大規模工場の緑化義務緩和条例を再議市議会側→大規模工場の負担軽減泉市長側→明石の景観確保は責務
❸川崎重工の課税額をSNSで公開
市議側→守秘義務はどうなった?泉市長側→透明性は責務
以上の3点が主に今回の問責決議に至った理由として挙げられています。
泉市長が問責決議に怒るのは、周りも羨む住みやすい明石市になってるのに、まだまだ是正すべき点があったことと、
泉市長自身の目が行き届かなくなることへの懸念だったことは想像に容易いのですが。
大規模工場の緑化緩和条例
明石市には川崎重工をはじめ、内外ゴム、コカコーラボトラーズジャパン、コベルコ、ライオン、富士通・・・と、書ききれないほど大手重工業をはじめとする有名企業の工場が多数あります。明石市の西の方、二見には人口島があり、工場と公園が整備された区画もありますが、主要道路の明姫幹線沿いにも多くの企業の工場が並びます。どこの地域の工場も、もちろん木々をある程度植えて、景観を保つ努力はしているように思いますが、緑化条例があるんですね。(なるほど・・・)やはり緑化には予算もかかります。緩和することで緑化予算の軽減もこの物価高を少しでも食い止めるには大切なようにも思いますが、あくまで企業が巡り巡って物価などに反映させてくれればの話です。合わせて川崎重工の平成26年から令和3年までの法人市民税の課税額が0だったことを疑問に思い、「 ゼロってなんだかなぁ」とツイートしてしまいます。確かに守秘義務違反ではあるので、泉市長も他にやり方がないのか考えるべきではあったと思います。
とはいえ、知ってしまった市民は川崎重工の法人市民税額が5年間も¥0なんて・・・驚いたでしょうね。
立退暴言の真意をおさらい
泉房穂明石市長が道路の拡幅工事の為に物件の立ち退きを迫っていて、なかなか立ち退かぬのに腹を立て、担当職員に「もう行って、今から建物を燃やしてこい」と言ったそうだ。後で泉市長は職員へのパワハラだと言ったそうだが、職員よりも立ち退きを迫る相手への暴力ではないか。とんでもない市長だ。😨
— 澤田愛子 (@aiko33151709) January 29, 2019
立ち退きの担当職員に対して「もう行って今から建物燃やしてこい!」の部分だけが第一報で報じられた泉房穂市長。
当初は非難の声が相次ぎましたが、この話には続きがありました。
JR明石駅近くの国道2号交差点付近の雑居ビルの立ち退きが進んでいないことに激高。「楽な商売じゃ」と怒鳴り、「今日、火つけてこい。火つけて捕まってこい」などと述べたという。弁護士の肩書を持つ首長による犯罪を示唆するような発言に全国から批判が殺到。市役所には抗議の電話やメールが相次いだ。
ただ関係者によると、発言には続きがあった。「市民の安全のためや」「私が行って土下座でもしますわ」
産経新聞
この立退に関しては、7年の年月を要しても進んでいなかったこと、また、この過度で死亡事故などが起きていたことがのちに報じられました。そして何より、泉市長になってから住みやすくなったとの市民の声が多かったのです。ただ、口の悪さやカッ!となりやすいのは市長としてはもちろん、人としてよろしくないと、この一件からアンガーマネジメントなどにも積極的に取り組んでいたという泉房穂市長。それでも今回の問責決議案に至った経緯が、単純に意見の食い違いだけで、
泉市長の怒りが止まない何かの圧力が陰になかったことを祈るばかりです・・・
苦労人・泉房穂市長
泉市長が政治家を引退される。日本で数少ない正しい政治家が吊し上げられ辞めさせられて、何にもしてないその他大勢の政治家は何世代にも渡って政治家を続けられる。こんなおかしなことありますか?
絶対に辞めさせてやるという、悪の力を感じずにいられません。
— pishatto (@pishatto) October 12, 2022
明石市が住みやすい町などのランキングで1位の座を取りまくる背景に、泉市長の生い立ちがあります。柔道3級や手話検定2級という、泉市長は漁師の家庭に生まれながらも勤勉で東京大学教育学部へ進学。明石西高等学校時代は生徒会長も務めていました。泉市長の弟さんには障害があり、弟の世話をする中でさまざまな困難があったそうです。自身の経験からも誰もが住みやすい街を目指していたのでしょうね。筆者の勝手な偏見ですが、昭和の漁師町というと言葉もきつく、怒鳴り怒鳴られは日常的なイメージです。そんな中に泉市長も幼少期の身を置いていて、怒鳴る・怒鳴られるに慣れていた可能性も・・・
あらゆるハラスメントに敏感になった現代に、なかなかついていけない泉市長世代も多いと思います。
泉市長が辞めたらどうなる
何かと泉市長と反対意見を持って動いていた市議が、問責決議案の時に起立多数という形で現れました。泉市長が整備してきた市政になんら影響がないとは言えないどころではありません。三者総繁栄的に、円満で市民生活が充実していたのならこれからも継続加増でしょうけど、何かしら泉市長の足を引っ張る力が動いて限界だったとしたら崩れるのは時間の問題です。
個人的には『住みやすいモデル地区明石』がこれからも生活しやすく、それをモデルにする自治体が増えていき、自分が住む街も住みやすくなることが理想なのですが・・・
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