BLOODYWOOD【フジロック】インドのメタルバンドをWiki風に紹介 | プレTALK

フジロックフェスティバル2022で、海外勢の参加は3年振りになりますが、2日目のグリーンステージのトップバッターを飾った、ニューデリー発祥のメタルバンドBLOODYWOOD(ブラッディウッド)がかなりの爪痕を残した様子です。もっとブラッディウッズを知りたくなった方もいるのではないでしょうか?

ここでは、BLOODYWOODのメンバーや来歴、意外な活動についても見ていきたいと思います。

https://www.fujirockfestival.com/artist/detail/5822

Karan Katiyar –(カラン・カティアール)ギター・フルート・作曲Jayant Bhadula –(ジャヤント・パドゥラ) ヴォーカル・デスボイスRaoul Kerr (ラウル・カー)ラップ・ボーカルSarthak Pahwa – dhol(サルタック・パファ-ドール)Roshan Roy (ロシャン・ロイ)ベース

Vishesh Singh (ヴィシェシュ・シン)ドラム

https://www.bloodywood.net/

BLOODYWOODは、インド・ニューデリー発祥のフォーク メタル バンドです。インドのフォーク楽器とメタルを融合させ、驚きを隠せない新しいメタルサウンドを表現しています。中でも、メタルバンドなのになんだかメランコリックなフルートや『トゥンビ』と言う単弦の民族楽器などを用いることで、独特な世界観を持ちますね。歌詞はもちろんヒンドゥー語ですが、コーラスにはパンジャーブ語を用いるなど、

大国の流石を見せつけ、さらに容赦ないラウル・カーによるラップも加わり、

今までメタルに興味を持たなかった人でも、もう一回聴きたい!と思わせるような、なかなかの中毒性を持ちます。

ブラッディウッドは2016年に、作曲とギターを手掛けるカラン・カティヤールと、ジャヤント・パドゥラの2人で結成されました。2人で活動を始める前は、カラン・カティアールはYoutubeで、ボリウッド曲をパロディメタルカバーして投稿していました。ただ、なかなかいいボーカルに出会えなかったそうです。ボーカルのジャヤント・パドゥラはエンタテイメント会社で、タレントマネジメントをしていたらしいのですが、

ジャヤント・パドゥラの声に惚れ込んだカランは『ポップソングを破壊しよう』と誘い、ブラッディウッドが始動します。

後に、オリジナル曲を作成するまで、2人でYoutubeにパロディメタルを複数投稿しています。この頃、カランは仕事を辞め、音楽に打ち込むことになりますが、 なんと、カラン・カティヤールは元々企業弁護士なんですよ!元企業弁護士と、タレントマネジメントのWタッグ・・・そして世界的なメタルバンドへ。
まるでリアルな映画のようですね。

2017年には、より多くのカバーを作りコンピレーションカバーアルバム『Anti-Pop Vol.1』をリリースします。

2018年には、インドの民謡『バーリ・バルシ』のバージョンであるデュオボンベイ・ロッカーズによるバングラの歌『アリ・アリ』をカバーし、タイトルはそのまま『アリ・アリ』としてリリースします。この時にラッパー、ラウル・カーが参加します。

この『アリ・アリ』のMVをボリウッド女優のイリーナ・ドルズがSNSで紹介したことによって、たくさんの人の目に留まることとなり、

ファンからは、オリジナル曲への希望や、もっと民族音楽からのインスピレーションを受けてほしいなどの要望がありました。

こうやってインドで少しづつ知名度が上がり、少しづつ世界でもミュージックビデオが再生されたブラッディウッドですが、

ライブを行ったことがないブラッディウッドは、

2019年いきなり世界最大のヘヴィ メタル フェス、Wacken Open Air での初のツアーを敢行します。

うん。なんだかそのストーリーもメタルっぽい・・・

2018年7月 ブラッディウッドは、オンラインのカウンセリングサイト『Hope therapy』と提携し、

うつ病や、精神疾患との戦いに特化した『Jee Veerey』をリリースしています。

動画を載せておきましたので、心が疲弊してる方に限らず、物は試しに聞いて見てください。メタルロックなのですが・・・言葉がわからないので、何をいってるのかも分かりませんが、

なんだか不思議と力が湧いてくる、どこからともなく涙が出て浄化されるような曲なんですよ。

とにかく祈りに似たその曲をうまく表現できる語彙がありませんが、『百聞は一見にしかず』是非聞いて見てください!他にも、いじめをテーマにした曲『Endurant』など、メタルバンドのイメージを覆す、

ハートフルな暖かい一面も魅力です。

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ブラッディウッドは、ロックミュージック雑誌『メタルハンマー』内で、『2022年に見るべき12の新しいメタルバンド』の一組として紹介されています。

ブラッディウッドは、その刺激的でかつ耳に残る衝撃サウンドの中に、さまざまな応援メッセージを含み、実際に、社会のための慈善活動を支援しています。 そして、ブラッディウッドの収益の一部は新しい救急車を購入したり、身寄りのない動物の世話をするNPO法人(ポッシュ財団)などに寄付しています。社会的な恩返しができるメタルバンドって漢気溢れてて、背景を知るとますます好きになりませんか?

初来日ですでに大勢の心を掴んだBLOODYWOODその衝撃的な音楽センスに魅了されるだけでなく、ブラッディウッズのインドでの活動背景を知ると、ますます彼らから目を離せませんね。

今後も定期的に再来日してくれることに期待です!!

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