2022年4月27日総務省が太陽フレアに関する異例の発表をしました。なぜこのタイミングで見解のまとめを公表したのでしょうか?その内容は100年に1度レベルの大規模な太陽フレアが2週間連続発生した場合起きる『最悪のシナリオ』だそうです。最大2週間の通信障害が起こるというもので、繋がらないのではなく、繋がりにくいといった内容。「企業や行政に注意を促す警報制度の強化が必要だ」などとしていますが、何か対策はあるのでしょうか?
そしていつ起こるのか?過去の太陽フレアでは何が起こったのか?わたしたちへの影響についてまとめてみました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/261492d6d683e60c1a2ddac8ab6481045c352236
太陽の表面でおきる大爆発は太陽フレアとよばれ、大きな黒点のまわりでときどき起きる現象です。フレアがおこると、黒点のまわりにひじょうに明るい部分があらわれます。そして数分間でいちばん明るくなり、その後ゆっくりと暗くなっていきますが、短いものでは数分、長いものでは数時間続きます。フレアはふつう、水素ガスが出すHα(エッチアルファ)線という赤い光で見ることができますが、とくに明るいフレアでは通常の白色光でも明るく光り、白色光フレアとよばれます。
国立科学博物館
太陽フレアは小規模なものを含めると、黒点の活動期には、ほぼ毎日の様に起きているそうです。高温で爆発し電子や陽子など電気を帯びた素粒子などが、地球に届くことで影響が現れますが、到達時間は10分程度のものから2日後くらいに届くものがあるそうです。そして、何かしらの影響を与えるかどうかは、もちろんその爆発の規模によります。
記憶に新しく、日本でも関心が寄せられたのは、太陽フレアの影響で南極で珍しい色のオーロラが観測出来た2017年のニュースでしょうか?
結果的に人体への影響はほとんどないと言われています。地球が大気圏に覆われているためです。ただ、これまでも頭痛がしたなどの根拠のないデマが流れたり、レントゲンを何回も受ける様なモノといったデマも流れました。これらが本当なら宇宙飛行士はボロボロになって帰ってきてしまいます。でも、飛行機に搭乗した際の被曝はレントゲン以上だと聞いたことがありませんか?
そこでわかりやすい資料を探してみました。
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/kisoshiryo/attach/201510mat1s-01-6.pdf
こういった表を見ればわかりやすいですね。私の場合ですが、レントゲンやCTを受けて具合が悪くなった人は周りにいません。MRIはうるさかった・・・という方をお見かけしますが、飛行機でもあまり具合悪くなった人は聞かないです。
なので不必要な心配はいらないと思います。
太陽フレアと地震の関係もまことしやかに噂されています。中には太陽ではなく、月の引力と地震の関係を唱える人もいます。
現時点の見解では、太陽フレアと地震の因果関係については正式な研究発表は見当たりません。
ただ、先出のように、太陽フレアは頻回に起こっていますので、地震と重なったこともあるかもしれませんし、全く関係がないと言うのも楽天的な気がします。
太陽フレアが起こった時に、到達時刻や影響を受けるエリアはある程度予測が立つ様ですので、そこに地震のリスクがあれば通信障害以前に注意喚起がなされるでしょうね。
【過去の目立った影響】
1859年:欧米で火花放電が起きて火災が多発。
1989年:カナダで9時間におよぶ大停電。
2000年:日本のX線観測衛星が故障。
【2017年9月、フレアの発生から影響まで】
・6日18時頃と21時頃に太陽フレアが発生。
・爆発で噴出したガスが、8日9時頃に地球に到達し始める。
・8日の日中に、GPSの精度がかなり悪くなる時間帯があった(国土地理院が報告)。
・南極で、ふだんは見られない色合いのオーロラが目撃された(国立極地研究所が報告)。
・11日未明に再び太陽フレアが発生。しかし、前回に比べてやや小規模なため影響は小さいとされた。
All about
2000年には観測衛星が故障していますね。
2017年に発生した太陽フレアでは、Twitterの買収で話題のイーロン・マスク氏が宇宙事業『スペースX』で打ち上げた衛星を40基も消失しています。(衛星が40基・・・規模が映画レベルで想像が追いつかないですね・・・)
今の生活において、2週間の通信障害は想像を絶します。たまに起こるキャリアの通信障害ですら大騒ぎです。連絡手段以外にも、ほとんどの企業が仕事にならないでしょうし、何もなくとも度々の障害でお金がおろせなくなる銀行すらあります。飛行機などは、地上と通信しながら行いますし、その通信が途絶えたとしたらスマホどころの騒ぎではありません。総務省が注意喚起をしている太陽フレアがいつごとくるかというと、結論は、今日明日の話では無い様です。
総務省は併せて11年周期の事も伝えており、次の太陽フレアの最大ピークは2025年ごろの様です。
これに備えて、企業や行政は対策を考えなさいよと言うことの様です。
現時点で危惧されているのは、
・通信障害・110番や119番などの緊急通報への影響・カーナビなどへの影響・電力設備の誤作動による大規模停電のリスク・航空機の世界的な運行停止・天気予測不能・防災無線の不能
・道路上の信号停止
など
今回予測されてる規模の太陽フレアが起こるのは、一説には100年前と同じとする説や、中には1000年前と同じとする説もありました。1000年はもちろん、100年前からでも随分と変わってしまった日常なので参考になる前例がありませんね。
明日のお天気がわからない・・・今日はどんなニュースがあるのかわからない・・・連絡を取りたい人に取れない・・・
WEB決済ができない・・・
ATMが不能になるかもしれない・・・緊急通報ができない可能性があるので、怪我したらどうしよう・・・移動手段はどうしよう・・・
地震などの災害リスクとは、やはり異質な災害だと思います。起こり得そうなことを書き出してそれに備えるしかなさそうです。
でも、大きな爆発を起こすくらい太陽ってまだ元気なんですね。地球は太陽なしでは、きっと成り立たない星です。
水があり、光はもちろん酸素も全て当たり前と思っているものは他の星からの恩恵でもあります。
太陽フレア、携帯2週間使えなくなるかもしれないとかやべえな。Twitterできないの困る
— 未明 (@0120mimei_sora) April 27, 2022
https://twitter.com/mattina_na/status/1519482774259789824?s=21 https://twitter.com/kasiwagikou/status/1519447183539404802?s=21
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