JR新宿駅で、山手線外回りの電車の車内で刃物を所持する外国人男性。
車内はパニックで電車から雪崩のように逃げ出す人々の中には怪我人も出る事態になりました。
男性は事情により刃物を持っていただけのようですが、隣にいた男性の過剰反応が原因で大騒ぎになったようです。
ここでは山手線車内の様子と今回の件はどんな罪になるのか?そもそも刃物は電車に持ち込めるのかについて見ていきたいと思います。
JR東日本によりますと25日午後4時前、JR新宿駅の山手線の外回りの列車内で警報ブザーが押されたということです
NHK
新宿山手線・刃物パニックの様子
事件直後、電車内で刃物を振り回している男がいるとのことで、現場はパニック状態だったようです。
実際は外国人と見られる男性が、職場から包丁2丁を持ち帰る途中で、包んでいたタオルからそれが見えてしまったことが発端のようです。
隣に座っている人が刃物を持っていたら確かに怖い・・・
ただ、振り回してもいなかったようですが、単に過剰反応での事故と言っていいのでしょうか・・・
電車に刃物を持ち込むのは禁止?

捜査関係者によりますと、男性は「料理人の仕事をしていて刃物を持って帰る途中だった。その時に刃物が見えたのか大騒ぎになってしまった」などと話しているということで、警視庁は詳しい経緯を調べています。
日テレNEWS
外国人の男性が職場から包丁を持ち帰った理由は解雇なんだそうです。
職場の解雇に伴い、荷物を持ち帰る。それは普通の話ですが、持ち帰ったものが包丁。
ところで、電車にはものは持ち込めるのでしょうか?
おでかけネット
- 危険品、刃物(※1)、暖炉・コンロ、動物(※2)、死体、不潔なもの、臭気を発するもの、他のお客さまに危害を及ぼすおそれのあるもの、車内を破損するおそれのあるものなどは車内への持ち込みはできません。
- (※1)他のお客さまに危害を及ぼすおそれがないように梱包された刃物は除きます。なお、対象とする刃物及びその梱包方法は、「刃物を鉄道車両に持ち込む際の梱包方法についてのガイドライン」(平成30年12月国土交通省鉄道局)によります。詳しくは、国土交通省ホームページをご参照ください。
- (※2)少量の小鳥、小虫類、初生ひな、魚介類でケースに入れたものは除きます。
周りに迷惑や危害を加えなければ、電車移動の持ち物はさほど神経質にならなくても良さそうな印象ですが、危険物以外にも手荷物のサイズなどは確認が必要です。
中でも刃物はすぐに取り出せないように、しっかり梱包された状態なら電車内に持ち込めるようです。
国土交通省のホームページによると、刃物と定義されるものは刃先が6cm以上。
直ちに取り出して使用できない状態にしておくことが必要
カッターナイフや、鎌、セラミック包丁などももちろん刃物に分類されます。
また、電車だけでなくとも刃物を所持して移動中はこんなことがあるようです。
昔、バイクで退勤時に金属の専用ケース(ジュラルミンスーツケースみたいな)で荷台に固定して持ち帰った際に警察官から職務質問を受けました。
名刺を見せて「家で研ぐ為」と伝えましたら「誤解を防ぐ意味でもきちんと銃刀法許可をとってほしい」とのことでした。
ヤフコメ
刃物を持ち込んだ男性の末路

今回山手線に持ち込まれた刃物はタオルに巻いていただけの様子です。
そのは先が見えた人は驚いたでしょうね。
日本の治安悪化が懸念され、何が起こるかわからない世の中。
過剰反応という声も一部で聞かれますが、もし自分なら・・・やっぱり恐怖を感じると思います。
ところで、梱包とは程遠い状態で刃物を持っていた男性は、
車両に乗り合わせた人々がパニックを起こし、怪我人も出る中、緊急停車などでダイヤにも影響を及ぼしています。
これらの理由で結構な罰金を請求される可能性があります。
過剰反応は罪にならない?

包丁を持っていた人は、その持ち込み方に問題があるのは間違いがありませんが、その包丁を振り回してるかのように周りに注意喚起した過剰反応は罪にならないのでしょうか?
ヤフコメ欄に、防犯アドバイザーのコメントがありました。
今回は勘違いから発生した騒ぎの様です。通報の刃物を振り回している人間がいるとはあまりにもかけ離れている感じがしますが、その場にいた方の通報というよりは、騒ぎをききつけた方の通報で誤った内容になったのかもしれません。逃げる事を優先して通報というのは問題ありません。
電車内ではまるで連想ゲームのような状態で情報が広がったようです。
隣にいた人が過剰反応したというのは少し状況も違うようですね。
刃物を持っている人がいると周りに知らせた人の行動は特に何の問題もないようです。
今回は違いましたが、実際通り魔的な人物が電車に乗り合わせてたとしたら、凄惨な事態にもなりかねません。
怪我人こそ出てしまいましたが、危機管理という点では不正解とも言えない状況です。